
技術情報
アジャスターボルト
アジャスターボルトとは
アジャスターボルトは別名ジャッキボルトとも呼ばれており、レベル出しをする調節ねじのことです。製造業の現場では、機械が水平に保たれていなかったり、勾配ができていると、大事故や機械・機器の誤作動につながります。そのため、アジャスターボルトを使用し、高さと水平を調節します。
選び方
先述のように、アジャスターボルトは装置や機械の水平調整、高さ調整、防振、固定などに不可欠な部品です。適切なアジャスターボルトを選ぶことで、設備の安定性向上や安全確保に繋がります。以下に、選定の重要なポイントをまとめました。
耐荷重
アジャスターボルトに加わる最大の荷重を正確に把握する必要があります。耐荷重以上の製品を使用すると、受け皿(ベース部分)の座屈やネジ部分の座屈を引き起こし、重大な事故に繋がる可能性があります。必ず、実際の荷重に対して十分な余裕を持った耐荷重の製品を選定してください。
ゴムの有無
ゴム付であれば、軽度の振動を吸収する軽防振効果があります。また、設置面である床を傷つけにくいという利点もあります。
アンカー固定の有無
地面や床面にボルトで固定するため、高い耐震性を発揮し、装置の移動を完全に防止(完全防振)します。特に、昨今のBCP対策から必要な設備やわずかな移動も許されない精密機器などに適しています。
材質
鉄は一般的な環境で使用され、強度に優れています。表面処理と組み合わせて使用することで、耐食性を向上させることが可能です。水回りや屋外、薬品を使用する環境の場合は、更に耐食性に優れているステンレスが採用されます。また、耐食性に加え、軽量・強度との両立をしたい場合には、チタンが採用されます。
表面処理
一般的には、三価クロメート、パシペート、ニッケル、三価黒クロメート、溶融亜鉛メッキなどが採用されます。使用する環境に合わせて、選定いたします。
ネジ径
取り付け対象のネジ穴のサイズに合ったネジ径を選定する必要があります。耐荷重とも密接に関わるため、適切なサイズを選定してください。
ストローク
必要な高さ調整の範囲(ストローク)に合わせて選定します。調整幅が不足しないように、余裕を持ったストロークの製品を選ぶことが重要です。
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