技術情報
コンベア・ローラー
コンベア・ローラーとは?仕組みやメリットなど基礎を解説
コンベア・ローラーの基本と仕組み
コンベア・ローラーとは?

コンベア・ローラーとは、金属や樹脂でできた円筒状の部品のことで、これを金属製のフレームに等間隔(ピッチ)で複数本並べたものを「ローラーコンベア」と言います。搬送設備を構成する最も重要な部品であり、直接荷物と触れ合うパーツです。
コンベア・ローラーでモノが運ばれる仕組み
コンベア・ローラーの内部(両端)には、「ベアリング(軸受)」と呼ばれる回転をスムーズにする部品が組み込まれています。 荷物をローラーの上に載せて押し出す(あるいは傾斜をつけて重力で滑らせる)と、荷物との摩擦によってローラー自体がクルクルと回転します。このベアリングの働きにより摩擦抵抗が極限まで減らされるため、人力で持ち上げると何十キロもあるような重いダンボールや部品でも、わずかな力でスルスルと滑らせるように運ぶことができます。
コンベア・ローラーが活躍する主な現場・用途
コンベア・ローラーは、モノを移動させる必要があるあらゆる現場で活躍しています。代表的な用途は以下の通りです。
物流倉庫・配送センター
大量のダンボール箱の搬送や、トラックへの積み下ろし作業、出荷方面別の仕分けラインなどで広く利用されています。
製造工場・組み立てライン
部品が入ったプラスチックコンテナの工程間移動や、金属パレットに乗せた重量のある完成品の搬送などに使われます。
食品工場・薬品工場
サビに強いステンレス製のローラーを採用し、水洗いや薬品消毒が必要な衛生的な環境での搬送ラインとして活躍します。
コンベア・ローラーを導入する3つのメリット
1. 作業者の身体的負担の軽減
重い荷物を人が手で持ち運ぶ作業は、腰痛などの労災リスクを伴います。コンベア・ローラーを導入すれば、荷物を「持ち上げる」作業が「押して滑らせる」作業に変わるため、作業者の身体的負担を大幅に軽減できます。
2. 作業効率と生産性の大幅な向上
モノの移動にかかっていた歩行時間や労力をカットできるため、作業スピードが飛躍的に上がります。浮いた時間を本来の組み立てや梱包作業などに充てることができるため、現場全体の生産性向上が期待できます。
3. レイアウトの柔軟性
動力を必要としないコンベア・ローラーの場合、電源や配線が不要です。そのため、使いたい時だけ引き伸ばして使ったり、作業内容に合わせて自由にレイアウトを変更(カーブをつける、分岐させるなど)したりすることが容易です。
導入前に知っておきたい注意点
非常に便利なコンベア・ローラーですが、どんなモノでも運べるわけではありません。導入前に以下の点に注意が必要です。
搬送物の底面が平らである必要がある
ローラーの上を転がす性質上、底面が平らなダンボールやコンテナの搬送には最適ですが、「足のついたパレット」や「柔らかい袋物(米袋など)」はローラーの間に落ち込んだり引っかかったりするため運べません。その場合は、平らな板(スレーブパレット)の上に乗せて運ぶなどの工夫が必要です。
設置スペースの確保
コンベアを設置するためには、ラインを通すための物理的なスペースが必要です。動線を塞いでしまわないよう、通路との兼ね合いを計算してレイアウトを組む必要があります。
コンベア・ローラーの主な種類
コンベア・ローラーには、用途に合わせて様々な種類が存在します。
駆動方式の違い
人力や傾斜(重力)で運ぶ動力なしの「フリーローラー」と、モーターを内蔵して自動搬送する「駆動ローラー」があります。
耐荷重の違い
運ぶモノの重さに合わせて、「軽量用」「中荷重用」「重荷重用」と、パイプの肉厚や強度が異なります。
材質の違い
最も一般的な「スチール製」、軽くて取り回しが良い「アルミ製」、水濡れに強い「ステンレス製」、搬送物を傷つけにくい「樹脂・プラスチック製」などがあります。
運ぶモノや現場の環境に合わせて最適な種類を選ぶことが重要です。
>>コンベア・ローラーの種類について詳細はコチラ
コンベア・ローラー選定のポイント
いざコンベア・ローラーを導入しようとした際、適当なサイズを選んでしまうと「荷物が引っかかって運べない」「重さに耐えきれず壊れてしまった」という失敗に繋がります。正しい選定には以下の確認が不可欠です。
搬送物の寸法と重量の把握
何を運ぶためのか、底面は平らであるか、重量はどれくらいかを確認します。
ローラー幅(W)とピッチ(P)の計算
荷物が落ちない幅(荷物幅+50mm程度)と、荷物の底面に常に3〜4本のローラーが当たる間隔(ピッチ)を計算します。
1本あたりの耐荷重の確認
荷物の総重量を、支えるローラーの本数で割った重さに耐えられる強度のローラーを選定します。
コンベア・ローラーは当社にお任せください
当社は、お客様が運ぶ製品の重量、形状、材質、そしてラインの速度までを詳細にヒアリングし、最適なローラーを一つひとつカスタムで設計・製作することが可能です。材質選定一つをとっても、選択肢は無限です。重量物に対応するスチール、製品への傷つきを防止し静音性にも優れる樹脂、電子部品の搬送に不可欠な導電性素材など、用途に応じて最適なものを選定します。
コンベア・ローラーの選定やカスタムにお悩みの方はぜひお気軽にご相談ください。
>>標準品の組み合わせだけでは解決できないコンベアローラーの課題について詳細はコチラ
>>当社の特注コンベア・ローラーはコチラ
>>コンベア・ローラーに関するご相談はコチラ

CADダウンロード

カタログダウンロード

技術情報
ご相談・お問い合わせ
製品に対するご質問・お見積もり・ご要望などは、こちらから気軽にお問い合わせください。





